面接で確実に聞かれる志望動機ですが、思ってもいない耳ざわりの良い回答をしないといけない風潮から、嘘つき大会なんて呼ばれることもあります。
本記事では、転職の志望動機について、企業側の考え方や、採用担当者がどのような点を見ているのかを解説します。

志望動機は嘘つき大会って本当?




転職活動をする際、面接で志望動機を聞かれないことはほぼありません。
そのため、志望動機は採用において重要なもので、嘘をついてでも立派なものを用意しなければダメと思われがちです。
志望動機が面接での評価にどう響いているのかを解説します。
志望動機が理由で採用されることは基本的にない
結論から言うと、「志望動機が良かったから」という理由で採用されることは基本的にありません。
企業側が求める経験が圧倒的に足りなかったり、面接での受け答えに問題があったなら、どれだけ立派な志望動機があったとしてもそれを払拭はできないのです。
企業側も求職者が本音を話しているとは思っていない
実は企業側も、求職者が面接で本音を話しているとは思っていません。
面接はフォーマルな場なので、大なり小なり建前が存在しますし、企業側も求職者に「この会社に入りたい」と思わせるために、見せたくない部分は隠して都合の良い部分しか見せません。
それはお互い様なので、包み隠さず本音を話せば「正直で良い」と評価されるわけではないのです。
「志望動機は嘘つき大会」なんて言われるのは、このことも理由の一つでしょう。
まるっきりの嘘はおすすめしない
とはいえ、まるっきりの嘘をつくことはおすすめしません。
志望動機は自分の本音を膨らませて考えることをおすすめします。
本音と真逆の志望動機を答えても、面接で話したエピソードや態度との矛盾が生じることが多く、その矛盾が良い印象に繋がることはありません。
例えば、コミュニケーションが苦手な求職者が






自分のコミュニケーション能力を活かせるのではないかと思いました。
というまるっきりの嘘の志望動機を作り上げたとします。
しかし、面接でろくに目も合わせずボソボソと何を言っているのかわからなければ、説得力がないですよね。
志望動機が重要視されないなら適当でいい?










志望動機が採用において重要視されないのなら適当でいいのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、結論から言うと、適当な志望動機を答えることはおすすめしません。
よくある適当な志望動機について、面接でどんな印象を与えるのか解説していきます。
「お金が欲しいから」はNG?
「お金が欲しいから」という志望動機は一見NGに見えますが、成果報酬がある仕事など、場合によっては「お金を得ようと動く人は信頼できる」と評価される場合があります。
しかしストレートに「お金が欲しいから」と言っても評価されません。






実績に見合った見返りがあるシステムが良いと思い、高いモチベーションを保って働けると思いました。
のように、言い方には気をつける必要があります。




「休日が多いから」「残業が少なそうだから」はNG?
「休日が多いから」「残業が少なそうだから」といった志望動機は、ほぼどこの企業でもNGでしょう。
もちろん労働する上で休日は必要ですし、長時間残業を強要するような企業には問題がありますが、自分が得られるメリットしか考えていないという印象を持たれてしまいます。
残業時間が長くなるのは、全てが会社側に原因があるわけではなく、仕事のパフォーマンスが低く定時までに終わらせることができない、断るべき仕事を断れないといった個人由来の原因も考えられます。
そういった問題が想像できず、解決する姿勢もないというのは大きなマイナスです。
「家から近いから」はNG?
「家から近いから」という志望動機も、ほぼどこの企業でもNGでしょう。
そもそも大前提として、ほとんどの人は毎日通える場所の企業から選んで応募しているはずです。
「家から近い企業が複数ある中で、なぜその企業を選んだのか」を答えるべきであり、「家から近いから」だけでは何も答えていないのと同じです。
採用担当者はどこを見ている?面接を突破する志望動機の答え方










「こんな志望動機はNG」ばかりで、何を言えばいいのかわからない!
と思う気持ちもわかります。
知っていることで面接を突破できる可能性が上がる、採用担当者が見ているポイントを解説します。
志望動機の内容よりも面接での印象が重要
結論から言うと、志望動機の内容自体はそこまで重要ではありません。
前述の通り、「志望動機が良かったから」という理由で採用されることは基本的にないためです。
志望動機の内容より、面接での印象を見られています。
採用担当者が見ているポイントは、具体的には下記です。
- 身だしなみがきちんとしているか
- 表情や顔つき
- 相手の目を見て話せているか
- 聞かれたことにハキハキ答えられているか
- 聞き取りやすいスピード・ボリュームで話せているか
- 相手にとってわかりやすい言葉で伝えているか




志望動機は筋が通っていればOK
志望動機の内容はそこまで重要ではありませんが、何を言っても良いわけではありません。
説得力がないまるっきり嘘の志望動機や、「家から近いから」「残業が少なそうだから」等の、NGとされる志望動機にならないように準備しておく必要があります。
過去の経験を踏まえた上で、どのようにその会社で活躍したいかをアピールすると、筋の通った納得のいく志望動機になります。




「それうちじゃなくてよくない?」に対する回答
面接官がよく使う質問の一つに、






それうちじゃなくてよくない?
というものがあります。
そんなときは下記のように回答することをおすすめします。






おっしゃる通り、他の企業でも実現可能かと思います。
しかし御社のターゲット層は〇〇なので、より自分の経験が活きるのではないかと考えました。
いったん面接官の言葉を肯定し、さらに掘り下げて話す形です。
しかし、内心は






当たり前だろ!たまたま募集してたから応募しただけ。
というのが本音かと思います。
この質問をする面接官の態度が明らかに求職者を馬鹿にしていたなど、不快な思いをしたのなら選考を辞退するのも手です。
志望動機を語ることをあほらしいと思う理由




面接で志望動機を聞くことを「あほらしい」と言う人は少なくありません。おそらく、この記事を読んでいるあなたもそう思っていることと思います。
その理由を解説します。
どうせお互いに本音は言わないから
繰り返しますが、求職者が語る志望動機が必ずしも本音でないことは、企業側もわかっています。
企業側も自社を良く見せるため、お互いに都合が良い部分だけ見せた建前を話しているので、茶番のように感じられるのでしょう。
しかし企業からすると、志望動機を聞くのは面接での受け答えを見る一つの手段であり、意味もなくやっているわけではありません。
給料や休日等の待遇を志望動機にしてはダメという風潮があるから
ほとんどの求職者からすると「給料が良いから」「休みがしっかり取れてワークライフバランスが良いから」等の待遇を理由に応募したというのが本音ではあります。
しかし面接でそれを語るのはダメという風潮があり、正直に話すと不採用となることから、志望動機を語ることはあほらしいと感じる人は多いです。
しかし、同じ業界や職種で同等の待遇の企業は、探せばいくらでも見つかります。
志望動機を聞かれて「待遇が良かったから」というのは、事実上何も答えていないのと同じなのです。
その会社でないとダメな理由なんてないから
ほとんどの求職者からすると、たまたま募集していた求人の中で希望条件を満たしていたから応募しただけで、その会社でないとダメな理由などないというのが本音です。
それをわかっていながら求職者を試すように






弊社でないといけない理由は?
と聞いてくる企業は少なくないため、あほらしいと感じる人は多いです。
しかし、この質問はよく聞かれるため、ある意味では対策可能な質問でもあります。
面接で好印象を残すチャンスと考えて、どう答えるかを準備しておくことをおすすめします。
まとめ
転職活動において、志望動機の内容そのものはそこまで重視されるものではなく、「筋の通った説明ができるかどうか」を見るために聞かれることが多いです。
ポテンシャル採用である新卒就活と違い、転職活動では即戦力が求められるため、実務経験や実績の再現性が重視されます。
まるっきりの嘘やNGとされる志望動機を避けて、面接での印象を良くするように努めれば問題ありません。







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